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一軒だけの宿

「法師温泉」(ほうしおんせん)は群馬県と新潟県の県境、三国峠のふもとにひっそりとある温泉です。約1200年前に弘法大師により発見されたという伝説が残っていますが真偽は定かではありません。

かつて国鉄(JR)が熟年夫婦をターゲットにした割引切符「フルムーン」のCMポスターを制作した際に、往年の大スター、上原謙と高峰三枝子が起用され話題となりましたが、ふたりが入浴していた温泉こそ、この「法師温泉」なのです。そしてこのシーンが撮られた旅館が法師温泉でただ1軒の湯宿「長寿館」です。

「法師の湯」

「長寿館」の浴場「法師の湯」は明治28年(1895年)に建てられました。杉皮ぶきの屋根に丸太を組んで作られ、アーチを描く窓は明治時代の面影を漂わせるレトロ調です。浴槽は四つに区切られ、丸太が渡され、30人はゆうに入れる広さをもっています。湯は近年少なくなった自然湧出で、泉質は無色透明のカルシウム、ナトリウム硫酸塩泉(石膏泉)で胃腸、火傷、動脈硬化等の諸病に効果があります。さらにこの風呂を有名にしているのは、そのレトロな風情に加えて、湯舟の底に敷きつめられた玉石の間からブクブクと湧き、湯玉となって舞い上がってくる、いわゆる足下湧出風呂であることです。しかも湯の温度は43℃という絶妙な温度の源泉なのです。湯は柔らかな肌触りで、身を浸していると。体が溶けていくような感覚におそわれます。この空間はまさに癒しそのものといえるのではないでしょうか。この名湯は昔から多くの歌人や文人たちにも愛され、与謝野晶子や川端康成などが訪れています。

健康のためにカルシウムについて知りましょう。