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世界遺産の決定

近頃話題になったニュースに「平泉・仏国土(浄土)を表す建築・庭園及び考古学遺跡群」の世界遺産登録というのがありました。これは、日本の文化遺産としては、12番目の世界遺産登録となるそうです。

では、世界遺産というのは、だれがどのように決めるのでしょうか? それは、1972年のUNESCO総会で採択された「世界の文化遺産及び自然遺産の保護に関する条約(世界遺産条約)」に基づき、文化遺産についてはICOMOS(国際記念物遺跡会議)、自然遺産については、IUCN(国際自然保護連合)が現地調査を実施し、評価報告書を提出。それを基にUNESCO世界遺産センターが、自然と人類の歴史によって生み出され、過去から未来へと受け継がれるべき貴重な文化財や自然環境を選択、世界遺産リストへの登録の可否を決定します。

世界遺産申請国は、まず世界遺産条約を締結、UNESCO世界遺産センターに暫定リストを提出しなければなりません(1年に各国1物件)。その後、ICOMOSとIUCNの専門家が、物件の価値や保護・保存状態、今後の保全・保存管理計画などについての審査を始めますが、決定までは長い道のりといわなければなりません。しかも、景観などが変わってしまうと、世界遺産を取り消されるという厳しいものです。

三つの世界遺産

現在、世界遺産は3種類あり、有形の不動産が対象になっています。普遍的な価値を有する記念物、建造物群、遺跡、文化的景観などの文化遺産(740件)、普遍的な価値を有する地形や、地質、生態系、景観、絶滅の恐れのある動植物の生息、生息地などを含む地域の自然遺産(180件)、上記の両方を兼ね備えた複合遺産(27件)などです。現在(2011年)、世界遺産条約の締約国数は187国に及び、日本は1992年に125番目の締結国となっています。

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